今更ですがWindows7 Embeddedのエラーで「Failed getting protected volume configuration with error 1. Incorrect function.」に出会ったので対処法をメモ。
ewfmgrで動作確認
SSDの故障により交換となったWindows7 EmbeddedマシンをOSごと取ったバックアップを復元して復旧させたのですが、EWFが動かないのです。
DOSプロンプトより「ewfmgr c:」を実行してみたところ「Failed getting protected volume configuration with error 1. Incorrect function.」とerror 1 が出ています。
ちなみに正しくRAMモードで実行されていると下のような表示がでます。
RAM REGモードの場合はこんな感じ。
EWFボリュームが存在するか確認
RAMモードを使用したい場合はディスク上にRAMモード用のパーテーション(EWFボリューム)が必要になります。
OSごとバックアップを取った際に、RAMモード用のパーテーション(EWFボリューム)を取りこぼした可能性もあります。
まずパーテーションの確認を行います。
1.パーティションの確認
管理者権限で起動したコマンドプロンプトに次の3つのコマンドを入力して順次実行します。
diskpart select disk 0 list partition
実行すると下のような感じになると思います。
今回の私のPCの場合、パーティションは3つあることがわかります。
Partition 1 Primary 24GB ・・・ Cドライブ Partition 3 Primary 77KB ・・・ EWF RAMモード時のEWFボリューム保存用 Partition 2 Primary 5954MB ・・・ Dドライブ
ちなみに、Windowsの「ディスクの管理」でパーテーションを見た場合は次のようになります。
1行目の赤線引いたところが「EWFボリューム保存用パーティション」になります。
「EWFボリューム保存用パーティション」が無い場合はRAMモードでは使用できません。
なので、RAM REGモードで使用するか、または「EWFボリューム保存用パーティション」を新規に作成することになります。
RAMモードでEWFを稼働させる
パーテーションが存在していたならEWFを稼働させます。
管理者権限で起動したコマンドプロンプトに次のコマンドを入力して実行します。
rundll32 ewfcfg.dll,EwfSysprepSpecialize
上の画像のように、実行時に何も反応がありません。
実行後は必ずPCを再起動する必要があります。
再起動後に「ewfmgr c:」でEWFの状態を確認します。
RAM RegモードでEWFを稼働させる
管理者権限で起動したコマンドプロンプトに次のコマンドを入力して実行します。
ewfcfg.exe /install-configuration
EWFボリューム保存用パーティションを作る
「EWFボリューム用パーティション」が無い場合の新規作成は次の手順で行います。
ディスクにDドライブがある場合は、一度削除する必要があるので、データを別のドライブに待避します。
1.Dドライブを一度削除するので、Dドライブにあるファイルを別のドライブに待避します。
2.Control Panel > Administrative Tools > Computer Managementを開き、Disk Managementを表示します。
3.画面中央下段のDドライブを選択し、右クリックしてメニューを表示します。
次に開いたメニューから「Delete Volume」を選択します。
4.Dドライブが削除されます。
5.管理者権限で起動したコマンドプロンプトに次のコマンドを入力して実行します。
rundll32 ewfcfg.dll,EwfSysprepSpecialize
下の画像のように、実行時に何も反応がありません。
実行後は必ずPCを再起動させます。
6.実行後にPCを再起動して、「ewfmgr c:」でEWFの状態を確認します。
7.RAMモードで実行されているのが確認できたら、Dドライブを再度作成します。
Control Panel > Administrative Tools > Computer Managementを開き、Disk Managementを表示します。
8.Unallocatedを選択して右クリックし、メニューを表示します。
メニューからNew Simple Volumeを選択します。
9.次へをクリックします。
10.次へをクリックします。
11.次へをクリックします。
12.次へをクリックします。
13.Finishをクリックします。
14.Dドライブが作成されたことを確認し、待避しておいたファイルをDドライブに戻します。
以上となりますが、試すときは自己責任でお願いいたします(^^;)
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