楽天モバイル(Rakuten Mini) を海外(中国) で使ってみた

コロナ禍の最中ですか、海外（中国）で楽天モバイルのRakuten Miniを利用してみました。

中国でのデータ通信

楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT VI」は、海外でも2GBまでのデータ通信が利用できます。
このプランをコロナで移動が制限されている中ですが、中国で使用してみました。
使用した機種はRakuten Miniです。

Rakuten Mini の周波数帯

Rakuten Miniの周波数帯は楽天モバイルが申請なしに変更したようですが、私のRakuten Miniの場合で通りです。

FDD-LTE	Band 3 (1.8GHz) / Band 4 (1.7GHz) / Band 5 (800MHz) / Band 18 (800MHz) / Band 19 (800MHz) / Band 26 (800MHz) / Band 28 (700MHz APT)
TD-LTE	Band 38 (2.6GHz) / Band 41 (2.5GHz)
WCDMA	Band IV (1.7GHz) / Band V (800MHz) / Band VI (800MHz) / Band XIX (800MHz)
GSM	非対応

Rakuten Miniは、中国のシェアトップの通信会社”中国移动”のメインであるBand 39、40、41 のうち、Band 41 にしか対応していないようです。
これはちょっと不安になります。

広州で使ってみた

まずは広東省広州市でつないでみたのですが、左上の接続先は「Rakuten」のままです。

設定を除いてみると「モバイルネットワーク」は「CHN-UNICOM」になってます。
中国聯合でローミングできましたね。

ブラウザでYahooを表示したり、ニュースアプリを見たりしてから「my 楽天モバイル」を見てみると、国際のデータ使用料が減っています。
リアルタイムに使用量が反映されているようです。
使用量を随時確認できるのはありがたいですね。

ついでなので中国の回線速度を測ってみようと思い、SPEEDTESTを使ってみました。

速いときと遅い時があったのですが、よく見るとローミング先が変わってますね。

Chine Unicomの南京だったり、香港のCSLだったり。
LTEは仏のOrangeになってますね。

この結果をみるとそれなりに速いようですが、例えばブラウザでYahooのトップページを表示させたときの速度は体感的にはめっちゃ遅いです。
SPEEDTESTでは遅く出ているwifiの使用感より遅く感じました。

海外使用分をチャージできる

そんなこんなでSPEEDTESTを何度か実行してたら、あっという間に1GB近く使ってしまいました。
もうすぐ月が変わるので大丈夫ですけど、気をつけないといけませんね。

海外データ通信は2GBまでしか使えないのかと思ったらチャージができます。
1GBあたり500円（税込）になります。

これなら出発前に空港でレンタルするより安いかなと思います。

しかし「3香港」だと138香港ドル（約2000円）で500MBが10日間なので楽天モバイルの方がちょっと高いかな。

iPhoneで3香港のeSIMを使ってみた

海外へよく出かけるのですが、今まで通信端末は○○○wifiやGlocalMeなど使ってました。今回は eSIM を使ってみたくて3香港を入れてみました。

linkgear.jp

2019.07.11

ただし、中国の別の都市へ移動した時に「3香港」の通信が安定しないことがありました。
楽天モバイルの方は安定して通信できていたので、その点で楽天モバイルの方が安心感がありますね。
必要な量だけチャージできるのも使い勝手が良いと思います。

武汉で使ってみた

湖北省へ移動し、武汉で使ってみたところ、中国移动でのローミングになりました。
しかし、電波状態は良さそうな感じでしたが、通信ができません。
「ネットワークを自動的に選択」をOFFにし、中国聯合を選んだら通信できました。
やっぱり中国移动は無理かなぁ。

※ 追記 iPhoneで使ってみた

eSIMをiPhone XRに移して確認してみました。

問題なくブラウザの閲覧などできました。

下の通話のところで記載してますが、楽天モバイルの説明では、iPhoneはローミングできないとのこと。
でも実際に試してみると問題なくブラウザなどの利用などできました。

SMSは使えるか

SMSもRakuten Linkを利用すれば0円で送受信できます。
ただし「海外→日本」以外の送信の場合は下記海外指定66の国と地域からのみとなります。

アイスランド、アイルランド、アメリカ（ハワイ）、アメリカ本土、アンドラ、イギリス、イタリア、インド、インドネシア、エストニア、オーストラリア、オーストリア、オランダ、カナダ、カンボジア、韓国、キプロス、ギリシャ、グアドループ、グアム、クロアチア、サイパン、ジブラルタル、シンガポール、スイス、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、タイ、台湾、チェコ共和国、中国、デンマーク、ドイツ、トルコ、ニュージーランド、ノルウェー、ハンガリー、フィリピン、フィンランド、ブラジル、フランス、フランス領ギアナ、ブルガリア、ベトナム、ペルー、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、香港、マカオ、マルタ、マルティニーク、マレーシア、南アフリカ、ミャンマー、メキシコ、モロッコ、ラトビア、リトアニア、リヒテンシュタイン、ルーマニア、ルクセンブルク、レユニオン、ロシア

（2020年3月3日時点）

受信の場合も海外指定66の国と地域からのみRakuten Linkを利用で0円です。

詳細は下記リンクからご確認ください。

→ 国際SMS

残念ながら日本にいる知り合いで、私の楽天モバイルの番号を知る方がいらっしゃらないのでチェックができません。
しかしYahooのログインチェックで、楽天モバイル宛てに確認コードが届くので、問題なく使えているとおもうのですが、これはSMSではないのかな？
my 楽天モバイルを見るとカウントされてない気がします。

中国からの通話

通話の条件

楽天モバイルの海外での通話料ですが、次のリンク先のようになってます。

リンク：Rakuten UN-LIMIT V 料金詳細

これによると楽天モバイルで海外から日本に通話をした場合、Rakuten Linkを利用するなら無料で通話ができます。
もちろんRakuten Linkを利用すれば着信も無料です。
しかも海外ローミング用のデータ容量を消費しません。

ただし以下の条件があります。

• iPhoneでの使用の場合、海外ローミングができないのでWi-Fi接続中のみ発着信可能。
• 他社携帯会社や固定電話への通話の場合、海外から国内へは無料。
• 国内から海外へ、海外から海外へは国・地域別従量課金（980円のかけ放題オプションあり）。
• 海外指定66の国と地域からのみ発信・着信可能で、その他の地域に関してはWi-Fi接続中の場合のみ発信・着信可能。

海外指定66の国と地域は次の通りです。

アイスランド、アイルランド、アメリカ（ハワイ）、アメリカ本土、アンドラ、イギリス、イタリア、インド、インドネシア、エストニア、オーストラリア、オーストリア、オランダ、カナダ、カンボジア、韓国、キプロス、ギリシャ、グアドループ、グアム、クロアチア、サイパン、ジブラルタル、シンガポール、スイス、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、タイ、台湾、チェコ共和国、中国、デンマーク、ドイツ、トルコ、ニュージーランド、ノルウェー、ハンガリー、フィリピン、フィンランド、ブラジル、フランス、フランス領ギアナ、ブルガリア、ベトナム、ペルー、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、香港、マカオ、マルタ、マルティニーク、マレーシア、南アフリカ、ミャンマー、メキシコ、モロッコ、ラトビア、リトアニア、リヒテンシュタイン、ルーマニア、ルクセンブルク、レユニオン、ロシア
（2020年3月3日時点）

中国から日本へかけてみた結果

中国の広州市内南沙区から日本の携帯（au、ソフトバンク）と固定電話にかけてみました。

ホテルのWifiに接続した状態でRakuten Linkから日本の携帯（au、ソフトバンク）と固定電話にかけてみたところ、いずれの通話先へも問題なく通話できました。
音声品質的にはイマイチな感じですが、楽天mini自体（Rakuten Link）の問題なのかなと。。。

次にWifiを切ってRakuten Linkから日本の携帯（au、ソフトバンク）と固定電話にかけてみました。
この場合だといずれの通話先にもつながるのですが、無言電話になってしまいます。
こちらの声も相手に聞こえていませんが、相手の声もこちらに聞こえない状態です。

逆に日本から中国にいる私宛にかけてもらいましたが、Wifi接続時には問題なく通話できました。

しかし、Wifiを切ると不在着信となってしまいます。
かけてきた相手には「電波の届かないところにあるか電源が入っていないため・・・」と案内が入ります。
着信を待ち構えている私には不在着信の案内が届くだけでした。

この件について楽天モバイルのサポートにChatしてみました。
9日間を要しての返答は「ローミング会社にお問い合わせください」とのことでした。

※ 追記 iPhoneで使ってみた

eSIMをiPhone XRに移して確認してみました。

上の通話条件のところで記載した「iPhoneでの使用の場合、海外ローミングができないのでWi-Fi接続中のみ発着信可能」の件ですが、問題なくRakuten Linkから通話と着信ができました。
どういうことでしょうね？
高額通信料の請求が来たりして。。。

wifiがなくても問題なく通話、着信したので、上記の問題はRakuten MiniかAndroid版のRakuten Linkによるものかもしれませんね。

また通話時の音声もiPhone XRの方がいいですね。

日本の通話相手には通話料が発生するのか？

私から日本にいる方に電話した場合、相手に通話料が発生するのか気になったので楽天モバイルに聞いてみました。
こちらからかけたのに相手先に通話料が発生するのは申し訳ないですからね。

Rakuten Linkで海外から発信して、日本の他社携帯利用者が着信をしたときに、着信側に通話料が発生するかとの質問には、着信側には通話料が発生しないとのことでした。
安心しました。

my 楽天モバイル

海外で（もしかして中国だけか？）my 楽天モバイルにアクセスするとき、wifiを使用しているとアクセスできないようです。
PCブラウザ、Rakuten Miniのブラウザ、Rakuten Miniのアプリいずれもwifiではアクセスできませんでした。

wifiを使用してアクセスするためにはVPNを通さないといけないようです。
VPN経由であれば問題なくアクセスできました。

※ 追記 iPhoneで使ってみた

iPhone XRでは「ネットワーク接続が切れました」と表示され、VPNを通してもログインできませんでした。

中国ではiPhone XRから“my 楽天モバイル“へのアクセスはできないようです。
通信料の確認はPCから行うことになります。
そのPCもVPNを使っていないとアクセスできないので、iPhone XRを楽天モバイルのsimで使用する場合は注意が必要です。

まとめ

データ通信

• 今回はRakuten Miniを使っているため、対応している周波数帯が少なくて中国移动でローミングは使えないのではないか。中国聯合では使えた。
• ローミング会社を選択すれば、なんとか問題なく使えました。

SMS

• 受信のみに使用するには良いのではないでしょうか。

通話

• 今のところwifiに接続している様態でRakuten Linkを使用すれば無料で問題なく（音声がイマイチですが）通話できます。
• 肝心のwifiに接続していない場合の通話は、今のところ相手に着信するけど無言電話となり使えません。
  ※ iPhone XRにesimを移したら問題なく通話できました。

iPhone

• iPhoneでのローミングはできないと楽天モバイルの説明にありましたが利用できるようでした。
  （自己責任でご利用をお願いします）
  iPhoneでローミングしたので別途費用が発生するかなと思いましたが、今のところ請求は無いです。

iPhoneに正式対応していただけるとうれしいですが、海外でも今のところ問題なく使えているので利用を継続しようかと思ってます。

今回は中国でのローミングでしたが、中国で使うならRakuten Miniはやめておいた方が良さそうです。
楽天モバイルを継続利用するつもりなので、違う機種を検討したいと思います。